トラブルシューティング(水中ポンプ)

水中ポンプは特にその性質上、誤った使い方をすると重大な事故につながりやすいため、安全に使用していただくための注意事項およびトラブルシューティングを記します。下記注意事項に留意し、正しくご使用ください。

水中ポンプ運転時の基本留意事項

◎ポンプ選定について

ポンプを選定されるにあたり、ポンプの必要揚程をご確認ください。
ポンプ設置場所から排出位置までの高さと距離により、ポンプに求められる能力が変わります。例えば、深さ5mの位置にポンプを設置し、垂直配管で地上に設置した高さ2mのタンクに水を汲み上げる場合、最低7mの揚程能力を持ったポンプが必要となります。また、この時タンクの設置位置が、ポンプの設置場所から離れた距離にある場合には、水平配管延長分の揚程も加味されます。

なお、通常表記しているポンプ性能は、基本的に清水にて試験された時の性能です。御使用環境(揚水溶液の比重・粘性)などにより、表記の性能が得られない場合がありますのでご注意下さい。
ご不明の際は当社担当までお問い合わせ下さい。

◎使用電源および電気容量がポンプ出力に見合っているかをご確認ください

特に事前のご指定が無い場合、当社のポンプは「単相 100V 50Hz」または「三相200V 50Hz」仕様です。
ポンプのインペラ(回転羽根)は電源周波数50Hzと60Hzで仕様が変わります。50Hz仕様を60Hzで使用した場合過負荷運転となり、モーター損焼などの原因となりますので注意が必要です。

水中ポンプ操作パネル

発電機ご使用時の正常運転状態(無負荷)を写真で示します。周波数(Hz)が52.5Hz付近となっているのは、負荷運転(ポンプが回った状態)の時にエンジン回転が低下した時に50Hzとなるようにするためです。(詳しくは、御使用の発電機の説明書等をご参照ください)

◎必ずアースを設置してください

漏電事故など、重大災害につながる恐れがあります。アース(緑線)は必ず設置してください。

◎電源の接続は確実に。またケーブル延長の際は、長さに応じた適切な太さのケーブルをご使用下さい

ポンプに限らず、モーター負荷は欠相運転するとすぐにモーター損焼に至ります。また、延長ケーブルが所定の太さで無い場合、ケーブル及びモーターの焼損や発火事故に至る場合もございますのでご注意下さい。

◎動力(三相)ポンプ設置時、ポンプの回転方向をご確認下さい

水中ポンプのインペラ(回転羽根)は、構造・形状により正規の回転方向がありますので、正しい回転方向でご使用ください。
構造上、逆回転をさせた場合でも揚水はしますが、所定の揚水量が得られない上、モーター冷却が効率よく行われないため、モーター保護装置の作動やモーター損焼などを起こす場合があります。

回転方向は、起動時にポンプ本体にかかる反動方向にて判断できます。
ポンプの羽根は、ポンプを上から見た時、時計方向に回転します。起動時にはその反動でポンプ本体は逆方向(時計と反対方向)に動きます。この反動を見ることで回転の方向を確認することができます。(下図参照)

水中ポンプ回転方向

※ポンプの羽根を目視にて直に確認することは大変危険です。特にサンド型ポンプでは撹拌羽根が露出しており、巻き込まれ事故などの危険性が生じますので絶対におやめ下さい。

水中ポンプケーブルの接続

なお、ポンプの回転が逆回転である場合、ケーブルの接続(赤・白・黒)のうち、2本を入れ替えて接続しなおすことで回転方向を変えることができます。
例:現在左から赤・白・黒の順に接続して逆回転の場合→黒・白・赤に入れ替える

◎電源の接続は確実に。またケーブル延長の際は長さに応じた適切な太さのケーブルを御使用下さい。

ポンプに限らず、モーター負荷は欠相運転されますと、すぐにモーター損焼に至ります。また、延長ケーブルが所定の太さで無い場合、ケーブル及びモーターの焼損や発火事故に至る場合もございますので御注意下さい。

よくあるトラブルと対処法

  1. 電源(電圧及び周波数)が規定通りか?:所定の電圧・周波数より低い場合は、ポンプは正常に能力を得られません。電源の確認と調整を行ってください。
  2. ポンプの回転方向は合っているか?:ポンプの回転が合っていないと所定の能力は得られません。(逆回転の場合でもポンプは揚水してしまいます。回転方向の確認と正規回転となるよう接続を換えて下さい。
  3. ポンプの能力以上の揚程環境で使ってないか?:必要揚程に見合ったポンプを選定されているかご確認下さい。また、つぶれたホースを使っている、排出経路にエルボなどの曲がり部分が多いなども揚程損失の原因となります。

このケースは、モーターの保護装置が作動している事がほとんどです。(保護装置は、モーターが異常発熱すると電源をカットする構造のものが多く、熱が冷めると再度通電する機構となっています)
下記の項目をご確認下さい。

  1. 電源(特に周波数)は規定通りか?:周波数が50Hzを大幅に超えた状態で運転すると、ポンプは過負荷状態となり、モーターの保護装置が働きます。電源を200V 50Hzに調整して下さい。(発電機の場合)
  2. ポンプの回転方向は合っているか?:ポンプの回転方向が逆の場合、モーターが効率よく冷却されないために保護装置の作動に至ります。回転方向のご確認と処置を行って下さい。

残水型ポンプは、初期起動時「呼び水」が必要です。呼び水が充分に入れてあるかご確認いただき、必要に応じて注水してください

上記の確認・対処を行っても改善されない場合は、ポンプの保護機構の劣化も考えられますので、当社までご連絡下さい。